思い出の財布
4月といえば・・・
こんにちは。
いきなりですが、皆様は4月といえばどんなイメージをお持ちでしょうか?
暖かくて穏やかで色で言ったらやっぱり桜のピンク色やタンポポの黄色、
芽吹く緑の若芽色。
ところが穏やかなイメージとは裏腹に、4月は初夏のような陽気の日が続いたかと思うと、雨風が激しく桜の花を散らしてしまう日もあります。
寒の戻りに思わず暖房をスイッチオン、なんて日もあって4月の気候は意外と不安定ですね。
加えて今年は大陸からの黄砂の飛来が著しく、晴れているのに青空が見えない日も多いです。
皆様、体調を崩されていませんか?
新生活をスタートさせた方も多いと思いますが、疲れを溜めないように
ご自愛下さい。
新しい財布が欲しい
私事ではありますが、ある星占いで
『今年は財布を新調しましょう』という開運アドバイスを読みました。
新しいお財布かぁ〜、そういえば何年も買ってないな。
欲しいな。
何色にしようかな?どんな形にしようかな?
やっぱり長財布かな?薄型もいいなぁ。
考えたり選んだりしている時が一番楽しいのかも知れませんね。
新しい財布と言えば、私にはひとつの思い出があります。
今日はちょっとそのお話を…
財布の思い出
何年生だったのかも覚えていませんが、小学生の頃の事です。
ある時、私は母に新しい財布が欲しいと言いました。
その時どんな財布を持っていたのか記憶にありませんが、新しい財布は可愛いのが欲しいと思っていました。
そして母が買ってくれた新しい財布は、鈴が付いた赤い革の小さな
「がまぐち」でした。
その頃流行り始めた某ファンシーブランドの、(赤いリボンを付けたネコちゃん(!)が描かれたビニール製の財布のような)いかにも女の子が好きそうな財布を密かに希望していた私はちょっとガッカリ…
しばらくはその赤いがまぐちを使いましたが、いつしか机の引き出しにしまい込んで使わなくなってしまいました。
母はせっかく買った財布を私が使っていない事に気付いたのでしょう。
「使わないのならお母さんが使うから返して。」
何も考えずに私は母にがまぐちを手渡すと、お年玉でビニールの財布を買いました。
それから数十年経ち、ある時私は母がまだそのがまぐちを使っている事を知りました。
縁あって革に携わる仕事をしている今なら母が革のがまぐちを選んだ理由がよくわかります。
革は大切にすればずっとずっと長く使える。
簡単に買える安くて可愛いものもいいけれど、しっかりした良いものを長く大切に使ってほしい。
きっとそんな想いを込めて選んでくれたのでしょう。
そして、使わないで返した私にがっかりしたであろう事も、自分が母となった今ならわかります。
心の何処かに残る思い出が年月を経てわかる事、それもまた革のような「経年変化」なのかも知れないな・・・
と、しみじみ思うwhim_hでした。