ナイフの錆ってどうしたらいい?
こんにちは、whim_Dです。
現在も福崎は梅雨空ですが、九州では大きな水害が出ているようで、被害に遭われた地域の皆さまにお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈り致します。
今年の夏はとても暑くなると予測されていて、何処の地域でも想像のつかない自然災害に遭う可能性が有ります。
水害だけでなく、地震やその他災害に備え、
いま一度、出来る限りの対策(土嚢や緊急用グッズ、食料の備蓄等)、避難所・避難経路の確認、家族との連絡方法・集合場所等の確認をお願いいたします。
炭素鋼ナイフのメンテナンス
過去の記事でキャンプの事を何度か書きましたが、キャンプ用品のメンテナンスも災害対策準備を心がけることの一つと考えています。
使った後は綺麗に洗い、次回必要時には快適に使用出来るようにしておきたいものです。
キャンプの必需品として、上位に来るのは”刃物”ですね。
僕も用途に合わせ何種類か持っています。
調理用、食事用、枝を払う鉈、薪を割る斧・・・等
その中でも良く使うのは、オールマイティに活躍する小型ナイフ。
僕はスウェーデン製の”モーラナイフ”と、フランス製の”オピネル”を愛用しています。
共通するのは、
使いやすい、カッコイイ、そして。。。安い!
さらに、これらのナイフにはステンレス製と炭素鋼製のものがラインナップされています。
僕が最初に買ったのは、オピネルの#9ステンレスでした。
もちろん良く切れるし、可動部分にもオリーブオイルを塗ったりしながら大切に使っていました。
当時は金属の素材はあまり気にせず、ステンレスは錆びないしノーメンテで楽ちん!と思っていたのですが、、、
その後、炭素鋼ナイフの存在を知ります。
違いは、
ステンレス鋼
錆に強く切れ味も長続きするが、素人が研ぐのは難しい。
炭素鋼
素人でも研ぎやすく、研ぐと良く切れるが、錆びやすい。
なるほど!製品によっても違うみたいだが、炭素鋼の方が研げばよく切れる!
というわけで、オピネルの炭素鋼バージョンを購入し、モーラも同じく炭素鋼の方を選びました。
錆問題の解決
いろいろ試してみて、まだ下手くそですが問題無く切れるようには研げるようになってきました。
が、想像以上に錆びます!
食材を切って少し放置していたら赤さびが出てびっくりしました。
そこで錆対策を調べてみると、”黒錆”加工というものに辿り着きます。
どうやら刃物に悪いのは雨ざらしの鉄で良くみかける”赤さび”で、対する”黒錆”は炭素鋼にコーティングをするようなイメージで”赤さび”防止になるそう。
黒錆加工の手順
先ずはナイフを良く研ぎます。
モーラは新品から加工しました!
オピネルは以前にも加工していたのですが、使って行くうちに黒錆が取れてくるので、再度研いで全体をピカピカに仕上げてから再加工です。
刃が綺麗になったところで、油分を完全に除去する為に今回は”シリコンオフ”というスプレーを使いました。
車のブレーキクリーナーとか、食材の事で気になる場合は重曹で念入りで洗うのも良いです。
次に、紅茶をなるべく濃く煮だしておきます。
紅茶のタンニンが炭素鋼と結びつき、良いコーティングになるようです。
次に、クエン酸を準備します。(今回は100均のクエン酸を使用しましたが、他にもレモン汁やお酢でも良いそうです。)
酸がタンニンと炭素鋼を結びつける役割をします。
濃い紅茶を注ぎます。
あ!モーラの方の紅茶が足りない!!
仕方ないのでこうなりました。。。
以前はオピネルの”刃”を本体から外し、針金なんかを使用して”刃”のみの加工をしましたが、とても手間だったので今回は簡易バージョンです。
これを暫く放置。
一時間以上置くと解説されているサイトもありましたが、途中で様子を見ると黒が薄かったりしたので一晩放置。
素材ちょっとした違いなのか?オピネルは真っ黒に、モーラは少しグレーに仕上がりました!
成功!
これで暫く赤さびの心配は有りません。
それでも使用後は洗って良く水を切って乾かすに越したことはありません。
あと、この”黒錆”加工以外にも、ワセリンやリップクリームを塗っておくのも効果的だそうです。
鞘(シース)の作成
モーラナイフにはプラスチック製の鞘がついていましたが、折角なので革で作ってみました。
ちゃちゃっと設計して、手縫い用に下穴を開けていきます。
久々に手縫いをしてみました!糸色はオレンジをチョイス!
完成!
刃が糸を切らないようにマチにも革を挟みました。
これで更に愛着が沸いて長く愛用出来そうです!