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けがきとは?|銀ペンと丸ギリの使い方

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罫書き
こちらは先日、企画サンプルを試作するために、“けがき”をしたときの写真です。

 

けがきとは

けがき(罫書・罫描)とは、工作物をつくるとき、部材寸法やリベット穴の位置などを、罫書き針などを使って書き入れること。型取り。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

レザークラフトを始めるとき、お気に入りの革と作りたいものの型紙を準備して、
一番最初に行うのが、けがきの作業です。

 

型紙を革にあてて線を引きます。

 

同じパーツをたくさん裁断する時には「抜型」を使うこともありますが、
レザークラフト初心者の方や、一点物を作るときには、
けがきが欠かせません。

 

(ちなみに抜型は、型抜きクッキーを作るときみたいに
同じ形のものがポンポン裁断できる便利アイテムですが、
抜型を使うには裁断機が必要で、量産向きです。)

 

けがきで線を引くときの便利アイテムが「銀ペン」と「丸ギリ」です。

 

 

銀ペンと丸ギリ

 

銀ペンとは

銀ペンとは、銀色のインクのペンです。
革の銀面(表面)に簡単に線を引くことができます。

丸ギリとは

丸ギリ(目打ち)とは、先端が針になっている工具です。
線を引くほか、穴をあけることにも使います。

 

銀ペンってなんかかっこいいですよね。銀色のインクですよ。
そういえば学生の頃、ラメ入りのボールペン集めてたなぁ。

 

それはさておき…

 

線を引くだけなのに、銀ペンと丸ギリの両方が必要なのでしょうか?
「銀ペンだけ」「丸ギリだけ」でもいいのでは?

 

実は、それぞれにメリット・デメリットがあります。
使い方を間違えると、ちょっと面倒なことになるかも…

 

試作の合間にちょっと実験してみたので、ご覧ください。

 

 

型押し革の場合

まず、銀ペンで線を引きます。

次に、丸ギリで線を引きます。

銀面に凹凸のある型押し革などは、丸ギリの線が見えづらく、
線を引くのも力が要ります。

 

一方、銀ペンは線が見えやすいだけでなく、消しゴムで消すこともできます。

 

 

ヌメ革の場合

次に、ヌメ革に、銀ペンと丸ギリで線を引いてみました。
一見どちらでも良さそうですが。

 

消しゴムで銀ペンを消してみると…

銀ペンの跡が残ってしまいました。

 

銀ペンは、クロム鞣し革や型押し革には便利ですが、タンニン鞣し革やタンロー(タンニン鞣しロウケツ染め用革)に銀ペンを使うを、消せないことがあります。

 

それぞれのメリット・デメリットを表にまとめてみました。

 

  メリット デメリット
銀ペン
  • 線が描きやすく見やすい
  • 間違った場合に消せる
  • ペン自体の太さがあるため、ミリ単位の誤差が出る。
  • 革によっては跡が残る
  • クロム鞣し
  • 型押し
丸ギリ
  • 細い線で正確に線を引ける
  • 穴あけなど描くこと以外にも使える
  • 線が引けない革もある
  • 強く描くと革を傷つけてしまう
  • タンニン鞣し
  • タンロー

 

一部例外もあります。
今回実験したマラガは、タンニン鞣しですが銀ペンを消すことができました。

 

なので、実際にけがきする革の端の方で、試し書きするといいと思います。

 

ぜひ、レザークラフトをするときの参考にしてみてくださいね。

 

whim_aでした✋

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