革に関わって気付いた事は?
そもそも革って
- 牛?豚?馬?他にもまだあるの?
- 靴とか~鞄とか~
- え?どうやって作ってるの?
- 高価なイメージだよね
- お手入れも大変そう
これが私、whim_hの持っていた革のイメージです。
そんな私が今、こうして革に携わる仕事をさせて貰っているか。
それは、ちょっとしたきっかけだったのですが、何も知らない(上記のイメージしか持ってない)にも拘らず革の世界に無謀にも飛び込んではや一年が経ちました。
元々手作業が好きで、モノを作る仕事がしたいとずっと思っていたのですが、いざ飛び込んでみると…
いや~、皮?革?え?ヌメ?鞣し?初めて知ることばかり。
とにかく未知の世界だった訳ですから、悪戦苦闘、四苦八苦、意気消沈、意気阻喪、な毎日。
親切丁寧、温和丁寧な指導を受け、自分に叱咤激励し、そしてまた悪戦苦闘へ無限ループ。
と、まぁ私語りはこのくらいにして…
革について
一口に革と言ってもどんな生き物の皮か、また皮から革への加工や仕上げの方法も様々です。
例えば牛の革一つとっても、雄か雌か、生まれてからの期間によっても種類が分かれます。
牛
一般的な革であり、革靴に使用される革としては最大数量。一般に成牛の背中から脇までの皮を使用する。カウ・ブル等の分類があるが、基本的に全て肉牛の皮である。表面にエンボス加工を施すことにより、オーストリッチ・ワニ・ヘビなどの模造をすることも可能である。外見上の特徴は特に無い。
- ハラコ – 胎児から生後間もない仔牛の革。出産前に死んだ雌牛の腹にいた仔牛(腹子)から採れることが多い。ほとんど出回らない。現在は10kgまでの子牛を含めることもある。
- ベビーカーフ – タンニンなめしで加工された、胎児 – 生後3ヶ月までの仔牛の革。
- カーフ – 生後約6ヶ月までの仔牛からできる革。仔牛なので傷が少なく、しなやかで、高級品である。
- キップ – 生後6ヶ月 – 2年程度までの牛からできる革。ヨーロッパ原皮にはキップという言葉はない。小型のコブ牛をキップに含めることも多い。
- ステアハイド – 生後2年以上経過した去勢された雄牛からできる、最も一般的な革。
- カウハイド – 出産経験があり、生後2年程度経過している雌牛からできる革。一般的に、ステアハイドより薄く、柔らかい。
- ブル – 去勢されずに育ち、生後3年以上経過した雄牛からできる革。分厚く、強度がある。
- 内地物 – 国内で消費された牛からできる内地原皮を加工した革。一毛和牛(肉牛)、ホルスタイン(乳牛、去勢牛)などがある。海外物は鉄条網や枝の傷が入ることが多々あるが、内地者ではそのトラブルが比較的少ない。
- ブライドルレザー – カウハイドに数ヶ月かけてタンニンなめしを施し、蝋を染み込ませた革。頑丈で、表面には白い蝋の粉(ブルーム)が浮き出る。
出典:Wikipedia
その上鞣しや加工が加わるのですから、本当に奥深い。
ちなみにwhimで使用している革は…
↓
(一番下のバナーをクリックして頂くと使用している革についての説明もあります。)
哺乳類や鳥類の他にも魚類(エイやウナギの皮)もあるなんて驚きです。
こんなに色んな革があるのかと、革の世界の奥深さに驚きと興味、そして一種の恐ろしさも感じてみたり。
「モノ作りの仕事がしたいです。」と簡単に考えていた自分が恥ずかしい。
でも!
そこは幾つになっても生涯勉強です。
何かを教わる事はとても楽しい。
まだwhimに入って一年少々の私は作業をする上でそう多くの革を見たり触ったりする機会はありませんが、新たに得た知識や技術をこれからここでご紹介していけたらと思っています。
題してwhim_h成長記、いや奮闘記⁈
シワシワのスポンジですのでどのくらい吸収力があるかわかりませんが、そこは未知数という事で温かく見守って頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
成長過程のwhim_hでした。