熟練の技 ”菊寄せ(きくよせ)”
whimの手仕事 技
革製品を製作する中では、各工程で様々な技が施されています。
”菊寄せ”もその技の一つです。
丸みのあるコーナー部分では、ヘリ返しを行う場合必然的に革がたるんでしまいます。
そのたるみを放射状に幾重にも均一なしわ寄せをしていくことを”菊寄せ”と言います。
仕上がりが菊のように見えることから菊寄せという名前が付いたようです。
whimではラウンドファスナー財布の外装でこの方法を取り入れています。
ラウンドファスナー財布では隠れてしまいますが、菊寄せを施すことでヘリ返した革の厚みが均一になり内装を張り合わせる際に、コーナーだけ盛り上がることなく美しいフォルムで仕上げることができます。
菊寄せ部分が見える場合でも、それ自体が製品の一部としての美しさを持っています。
菊寄せは、へらを使用して一つ一つしわを刻んでいきます。
熟練した技術が必要なので、まさに”職人の技”と言えます。