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【革製品】コバ処理の基本のやり方まとめ

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さて今日は、コバ処理またの名を『コバ磨き』についてお話しようと思います。

 

 

 

 

コバ磨きってなに?

 

商品の良し悪しにもなるコバ磨き、けどそもそもコバって何ですか?ってなりますよね。

 

コバ」とは

革をカットした断面(切り目)のこと。漢字だと「木端」と書きます。裁断面が木の切れ端のように見えるのが由来です。

鞄や小物の仕様によっては「切り目仕立て」といって、このコバを隠さず、むしろ活かしてデザインすることもよくあります。

 

革によっては断面が綺麗でそれだけで味になる場合もあるのですが、そのままでは見た目が良くない場合や商品の雰囲気に合わない場合があり、その時コバ磨きやコバ塗りを行います。

今回はコバ磨きの方法を説明します。

 

 

 

 

コバ磨きの手順

 

革の合性にもよりますが、タンニンがしっかりしみこんだ革はコバ磨きをすると艶が出るので是非お試しください。

 

タンニンとは

植物にある水溶性の化合物です。

タンニンの良さは使い込んだ時間と共に革が柔らかくなり色艶が増してくるので変化を楽しみ、育てていく喜びがあります。

デメリットは水に弱いので雨により変色・変化が激しいことです。

 

 

《使用した道具》

トコノール(左)ウッドスリッカー(右)

めん棒と紙やすり、柔らかい布(ウエス)

 

 

何も手を入れていないコバの状態です。

断面がぼさぼさしています。

カッターで断面を切ってみました。

タンニンが入っているのでピカッとなる部分があります。

(断面の粗さにより紙やすり200番~400番のあたりで軽くやすりましょう)

めん棒に水をしみ込ませ、それを塗って湿らせてからウッドスリッカーで軽く磨きます。

それだけでもピカッと艶が出ました。

トコノールという革の磨き剤を塗って、柔らかい布で軽くこすったらコバ磨き完了です。

 

艶が出て断面が綺麗になりました。

 

とても簡単に綺麗になるので変化を楽しみつつコバ磨きできますね!

商品によりコバを目立たせるためコバ液を塗って色を付ける場合もあります。

それだけでも印象が変わり、好みで色の組み合わせを変えれるのでオリジナルな商品が出来上がります。

 

今回はすぐにできそうな方法を一部ご紹介しました。

コバ磨きにはたくさんの方法があり、正解はないといわれています。

その方法の違い、出来で職人の個性が出ます。

そんなところも革細工の魅力ですね。

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